稲毛あかりプロジェクト　夜灯（よとぼし）

12月 23rd, 2006

ゆらゆらゆらいで、明るくなったり暗くなったりする手づくりの灯篭。電燈とはちがうゆらぎがろうそくのあかりなんだなぁと思います。そのあかりに浮かびあがる子供たちの絵。誰一人同じものを描いていません。そんな絵のパワーとろうそくのゆらぎ。ひとつひとつの灯りが生きているように見えてきました。

稲毛の浅間神社に通じるせんげん通りに約２千個の手づくりの灯篭がならびました。ふだんは寂しい商店街がやさしい灯りに照らされました。

半世紀ぶり「夜とぼし」　千葉大生ら稲毛の商店街と協力

千葉市稲毛区のせんげん通りで２３日、「稲毛あかり祭『夜灯（よとぼし）』」が行われ、京成稲毛駅前に並べられた約２０００個の灯籠（とうろう）が、訪れる人の目を楽しませた。

かつて漁業が盛んだった稲毛地区では、５０年以上前に、新月の夜にカンテラを下げて漁に出る「夜とぼし」が行われていた。これを知った千葉大生らの地域おこしグループ「Ｄｒｏｐｓ」のメンバーが、「再興することで、地域や世代間のつながりを広げたい」と稲毛商店街振興組合と協力して初めて企画した。１５年前には約７０店舗以上あった同振興組合加盟店は、今では３２店舗に減り、１０年ほど前からは盆踊りも開けない状況だったという。

区内の小・中学校や団体の約１５００人に灯籠の和紙に絵を描いてもらったり、廃油を固めたろうを作ってもらい、準備を進めた。この日は、幻想的に照らす灯籠の姿に、若者からお年寄りまで人だかりが出来ていた。

（2006年12月24日読売新聞）

にいちゃんの小学校でも「稲毛の好きなもの」というテーマで絵を描きました。「あれ？どこにあるんだろう？」「あ！ここにあったよ」こどもたちが親を引き連れて、自分が作ったとうろうを探す姿を何度も見かけました。あの時つくったもの、描いたものがこんな風になるんだって、とてもうれしそうでしたね。

夜風はそんなに強くはなかったのですが、消えてしまう灯籠のあかりもありました。人通りの激しい所の灯籠はよくぶつかってしまって火が消えてしまいました。するとスタッフの方でしょうか、さっと灯籠に火をつけてくれます。若い大学生の方だったり、商店街の青年団？くらいの方だったり、もっと上のおとうさん、おじいちゃんだったり。こうしたところにも、みんなでとりくむ地域おこしを感じました。

asahi.com：稲毛で灯籠１５００個　商店街など企画 – マイタウン千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000612150003

そういえばあったなぁと思い出した火の見やぐら。いつもはきにせずにその脇を通り過ぎていました。ろうそくのあかりと夜灯の紺色の布で飾られて、今日はちょっとだけ自己主張。こうやってずっとこの街を見守ってくれていたんですね。