ヤゴの観察 羽化してトンボになって、びっくりだよ!
6月 26th, 2008
うわー!真っ白でとってもやわらかそう。小さなヤゴの体の中に、なんでこんなに大きな羽や尾っぽが隠れていたんだろう。
初めてみるヤゴの羽化はちょっと幻想的でした。めったに見られない羽化に立ち会うことができて、びっくり&とてもうれしかったです!
トンボの羽化ドキュメント
0:10
暦が変わるころ帰宅。ふと玄関に置いてある水槽が目に止まる。あんまりエサをやれていないヤゴ ~お姫さま命名「ヤゴリンはーと」~ はちゃんと生きてるかな。心配になって水槽を覗き込みました。
いつもは水中のみずくさの陰に隠れているヤゴ.リン。ところが今日はなぜか割りばしの止まり木にのぼっていました。へぇ、ちゃんと止まり木にのぼるんだなぁ・・・。この時はそんなぐらいにしか思ってませんでした。羽化するなんてこれっぽっちも考えていませんでしたね。
しばらくたって風呂場に向かう途中で水槽を覗き込んでみると、今度は水槽のふたの部分に足をひっかけて、なにやらわさわさと動いています。こんなに激しく動いてるヤゴリンをみるのは初めてでした。もしや!これが羽化のスタートか?
1:30
水槽のふたにしがみついた体から、真っ白な体がでてきました。正直ちょっとグロイです・・・。特徴的なのは大きな目、そして長い尾っぽ。どこに詰め込まれていたのか不思議です。
2:10
40分もたつとだいぶトンボのかたちがはっきりしてきました。するんと伸びた羽は、まさにトンボの羽です。体はまだまだ白いです。それだけやわらかいってことでしょうか。しっかり乾かしてね、とココロの中で言っておやすみしました。
6:50
朝、起きてお姫さまに教えました。「ヤゴリンがトンボになったよ!」
ふたりで水槽の中を覗き込んでみると、そこには立派なトンボが1匹。羽は透明でいてしっかりした厚さを持っています。真っ白だったからだは、灰色のしましまもように変わってました。すっかり一人まえのトンボになっていました。
お姫さまはさっそく図鑑をひっぱりだして、トンボの名前を調べました。むしの図鑑によると、シオカラトンボのメスみたい。ヤゴのときにも調べてシオカラトンボだったので、まちがっていないでしょうね。
ベランダに水槽を持っていってフタをあけました。でもなかなか飛び立とうとしませんでした。2、3分たってようやく飛び立ったかなと思ったら、すぐ近くのベランダの壁にとまって動かなくなった。今日は朝から涼しかったので、飛ぶのを躊躇したんでしょうか。
結局このシオカラトンボ、一日中壁につかまりじっとしていたようです。心配になったママはもういちど捕まえて、水槽の中に入れてあげることにしたようです。明日はちょっとあったかなようなので、元気に飛び立てるといいなぁって思います。
ヤゴを飼ってみて
心残りはあんまりエサをあげられなかったことでした。生きたものしか食べないヤゴにいったい何をあげればいいのか悩みました。ペットショップで買ってきたんのは冷凍のアカムシ。解けるまで時間がかかるし、なかなかヤゴリンもとびつきません。
でも根気よくヒラヒラと目の前でアカムシをふってると、忘れたころにグシっとアカムシに飛びかかるヤゴリン。アカムシをつかんでいたピンセットに衝撃がはしりました。ヤゴって意外と力があるんですね。びっくりでした。
お姫さまのプールのヤゴ救出作戦から2週間たらず。あっという間にトンボになってしまったヤゴリン。水の中をスイスイ泳いでいたヤゴが、今度は空をスイスイ飛べるようになるなんてすごいです。
毎朝学校に行くときは「いってきます!ヤゴリン」って声をかけていたお姫さま。うれしそうでいて、ちょっとさみしそう。でもさっそく学校のスピーチでヤゴがトンボになったことをお話したようです。
お姫さまが「ヤゴをかうの!」って言い出さなければ、羽化なんて一生見られなかったかもしれない。好奇心いっぱいのお姫さまに感謝してます。
今度はトンボにタマゴをうんでもらうんだ!
ベランダにトンボがタマゴを産めるようにな、かんたんなビオトープを作ってみたいというお姫さま。図鑑によると、発泡スチロールの箱やプランターに水を入れて、小枝を水草をうえるます。一日の半分くらい日が当たるようなところにおいておくと、トンボがやってきて産卵するようです。
そのタマゴからまたヤゴが育ちます。今回は1匹だけだったけど、にぎやかなのもおもしろそうです。2週間ちょっとで、あんまり観察できなかったヤゴの飼育。今度はもっとエサをあげて、ゆっくり観察したいなぁと思いました。