かつうらビッグひな祭りでニコニコだよ
2月 28th, 2009
千葉県勝浦市の勝浦ビッグひな祭りにお姫さまといってきました。スゴイ!おひなさまがいっぱいでビックリです。なんだかニコニコしあわせな気持ちになったこのイベントをレポートしますよ(^^ゞ
千葉県勝浦市ホームページ:イベント情報 かつうらビッグひな祭り
かつうらビッグひな祭り
黒潮がつなぐ勝浦市、徳島県勝浦町、和歌山県那智勝浦町。この全国勝浦ネットワークの縁で、平成元年からビッグひな祭りを開催している徳島県勝浦町から約7千体のひな人形を里子として譲り受けてはじまったのが、かつうらビッグひな祭り。市内各所に3万体以上のひな人形が飾られて、街はひな祭り一色。今年で第9回、市制50周年記念事業として2月21日から3月3日までの期間中、約40万人の人手をみこんでいます。
こんな話を、駐車場からメイン会場の中央公民館・市民会館へ向かうシャトルバスの中で聞きました。そういえば電車の中吊り広告でもみたし、新聞やテレビのニュースでも大きくとりあげられていましたね。だからこそ、自分もお姫さまとやってきたわけです。
勝浦へは車でやってきましたが、会場にはシャトルバスで移動です。会場から5キロほど離れた守谷海水浴場駐車場に車を停めます。JR鵜原駅と上総興津駅のまんなかくらいにある海水浴場をナビの目的地にしました。アスファルト舗装の広い駐車場にびっくりしました。駐車場代は300円。これはバスの往復料金だと思えば安いものです。
バスは観光バスをチャーターしたものでゆったりと座れます。立ち乗りはなしです。ベビーカーもちゃんと荷物室にしまってくれてました。行きは5分も待たずにすぐ次のバスがやってきたので安心でした。帰りはさすがに15分くらいは待ちましたが…。
会場周辺の渋滞にイライラしたり、どこに停めようか悩むくらいならシャトルバスのほうがオススメです。
メイン会場のひな人形
バスを降りて左に向かうとメイン会場の中央公民館・市民会館、右に向かうと遠見岬(とみさき)神社。まずはメイン会場からです。
市民会館のホールには、上から下までびっしりひな人形が飾られています。もう圧倒されます!まわりの人と比べるとこの大きさがわかるでしょう。
ステージには日本最大の享保雛が展示されてました。高さは100センチくらい。ちいさな子供と同じくらいの大きさのおひな様です。今年からは五人囃子も加わったとのこと。両サイドに飾られた七段飾りがとっても小さくみえました。
各会場には募金箱が設置されてます。おひなさまの保管など運営費に使用されるとか。募金をするとかわいい絵葉書をもらえます。市内各所にあって、それぞれ違うので集めるのもいいですね。
遠見岬神社のひな人形
メイン会場をあとにして川沿いの道を歩き、中央商店街に入ります。商店街の軒先にならぶお雛様をみつけながらすすんで約15分くらいで遠見岬神社に到着です。
遠くからでもはっきりと、あの石段が見えます。鳥居をくぐって近づいてみます。
60段の石段に1200体のひな人形がずらりとならんでます。まわりのひとみんな「うわー」って驚いてます。テレビの映像とは違う迫力です。お姫さまも目を丸くして「こんなにあるんだ!」ってびっくりしてます。
朝の7時に飾りつけ始めて、夜の7時には片付ける。これを開催期間中毎日行っているのはボランティアの方々。およそ1時間でならべるとのこと。並べる様子はホームページで紹介されてます。やっぱり上から並べるんですね(^^ゞ
千葉県勝浦市ホームページ:イベント情報 かつうらビッグひな祭り
覚翁寺と人形制作実演
遠見岬神社のあとは、商店街をぶらぶらお散歩しながら覚翁寺(かくおうじ)山門前へ。ここは10段飾りの特製ひな壇。600体のひな人形と記念写真の撮れる絶好のスポットでした。
近くの市立図書館では伝統工芸士によるひな人形の製作実演が行われていました。リアルでぱっと見はこわいけど、少しずつ人形の魂がこめられていく作業の様子は必見です。
各地の珍しい雛人形や貴重な雛人形を集めた「榎本コレクション」や「山本コレクション」もみごたえありました。歴史を感じました。お姫さまは、それぞれの人形は何をやってるんだろうとか、小さな調度品に興味津々のようでした。
そんな商店街をぶらぶらしながら、駐車場のバスのりばにもどりました。
ひな人形の街に行ってみて
先週土日はいい天気でしたが、その後はずっと雨がちの天気が続いてました。久しぶりにいい天気の土曜日で、おひな様たちもみんな気持ちよさそうでした。
ひな人形をみる人の目がとってもやさしかったのが印象的でした。特に女性の方々。おばあちゃん、おばさま、おかあさん、おねえさん、おじょうちゃんがみな、おんなのこに戻っていくようです。
「わたし、こんなおひなさま欲しかったのよー」っておばさまがたの会話が耳に入ってきました。でもくやしそうな表情じゃなく、ニコニコしてます。なんだか自分のおひなさまをみているようでした。
商店街に並んでいるおひなさまもステキでした。その人形にこめられた愛情がつたわってくるんです。「当家代々のお人形です」とか「明治時代のおひな様です」と紹介している手書きの文字、「○○ 初節句」と書かれた名前の札にちょっと思いをめぐらせてみたり。それぞれの家の愛情がこもったおひな様。それをぜひみなさんにみてもらいたいっていう気持ちがあらわれていました。
自分はとなりの鴨川の生まれなんですが、こんなにがんばっている勝浦にびっくりしました。負けたって感じです。
よく考えてみると実はなんてことないイベントですよね。ひな人形を飾ってあるだけの。でもなぜこんなにステキなイベントなのか。
それは人形にこめられた愛情が伝わってくるからなんでしょうね。商店街に並べられたひな人形なんて最たるものです。
勝浦も人口は2万人強、高齢化の進む街です。会場の市民会館や図書館の年季の入り方や商店街でポツポツと閉店しているお店からも苦しい街の様子がつたわってきます。
それでも地元ボランティアの人を中心にこんなにステキなイベントがおこなわれました。人形っていう人の愛情を受けとめ、そして伝えていくものを中心にしたイベントだからなのでしょう。ハコモノにたよったイベントとは一線を画してます。
きっと明日の日曜日もたくさんのひとが訪れるでしょう。みんなやさしい気持ちになれるといいな。
「うだいじんってホントにお顔があかいの?」
お姫さまが指さした人形はちょっと赤ら顔。そうだね、それが右大臣なんだ。ホントに顔が赤いんだ。
まだまだ見たりなかったかつうらビッグひな祭り。来年もまた来たい!そのときは一体一体じっくりと顔を見てみたいな。
カテゴリー: こどもとおでかけ